台湾の出版社本屋さん1「田園城市」

メランコフ/ニニフニ編集長の私、山崎なしのインタビューが公開されました。
下北沢でB&Bというナイスな本屋さんをやってる内沼晋太郎さんが編集長を務める、DOT Placeというサイトです。前後編の2回。よろしければ読んでみてください。
「読むことを強いる、かたち」
前編
後編

山崎「『ニニフニ』は、例えればLPなんです。レコードに針を落として集中して聞くみたいなイメージ。大きくて扱いにくい。片手で操作できない。「iPhone置いて、机の上をきれいにして開け」という。『ニニフニ』はターンテーブルなんですよ。」
このインタビューのあと、こんな記事も見つけました
「編集はヒップホップだ。編集者は美学を持ったB-BOYたれ」




2月の終わりから、お仕事で台湾に15日ほど行っておりました。
台湾、近いですね。はじめて行きました。


(帰ってきてから台湾は歴史の転換点になるような動きが起こってます。それについては以下の2つを読むと、概要・雰囲気などわかりやすいかと思います。
・今回の国会議場占拠事件について http://www.slideshare.net/noexcuse/ss-32581194
・台湾立法院占拠について@佐藤学さん - Togetterまとめ http://togetter.com/li/646723


今回と次回で、台湾で見つけた(知ってて行きたかった)出版も行う本屋さんを2つほどご紹介したいと思います。

1軒目は台北の中央駅、台北火車站からMRT淡水線で北に2駅の雙連駅にある「田園城市」。
ここはぜんぜん知らなくて、街をウロウロしてると「ZINE世代、小誌革命」という展示のフライヤーを見つけて、期待もせずにふらっと行ってみたのですが、めっちゃ良かった!

(田園城市文化事業 GARDEN CITY pulishers外観)

(田園城市文化事業 GARDEN CITY pulishers店内)
おしゃれな店内を物色してると、凝った本を多数発見。驚喜して買いあさりました。カード使いましたよ。

右:『幽暗微光』(姚瑞中)…六角形の本が2冊互い違いに付いた形。同じく六角形の小型本『孰姉乎妹(いずれがあねかいもうとか)』を処女出版で出した宮武外骨を想起する、異常に凝った造本のモノクロ写真集。
左下:『阿賢』(顏忠賢)…説明しにくいが、製本時に天地部分をカットしないことで覗きこむように見るように設計された路上落書き写真集。内容と設計がピッタリと合っている。「世界の美しい本展」に入賞していたような。
左上:『玩著做藝術』(周軼倫)…中国の作家の作品集。4種類の大きさ・紙の違う冊子を強引に中綴じにしてある。難しいことはしていないが、面白い効果。ポスターまでついてる。
上:『dA ISSUE12』…建築雑誌「dA」の12号。ニニフニと似た、2冊が一緒になった造本。主に図案とテキストに分かれている。ただ、両方開くとぶつかって読めないという、意味不明な設計でもある。
買ってる時はぜんぜん気付かなかったのだけど、上に出ているのはすべて田園城市が出版していたものだった!


店内にはもちろんさまざまな出版社の本があって、建築系が一番多い。ついで芸術書・デザイン書。
「これはいいとこ見つけたー!」と思い、店員に話しかけてみる。と、社長だった。
英語と日本語でしゃべっていると、日本語に堪能な店員さんも来た。
「アレなんすよ、日本で雑誌つくってんすよ」って言って、とか、いろいろ話して、ニニフニ取り扱ってくれることになりました。

中文Casa BRUTUSの横に…

真ん中が社長の陳さん。5月に日暮里に来るらしい。左が日本語堪能な劉さん。右も、陳さん。


みんなとてもフレンドリーで、楽しかったです。台湾を訪れるたびに行ける場所ができました。


余談ながら、雙連駅には猫が5匹いて、近くに寄ってきます。

お尻を向けて足元に座る2匹。別の日にも行ったが、まったく同じ状況に。かわE〜


本好きも、猫好きも、台湾行きの際にはぜひ!


田園城市文化事業(田園城市生活風格書店) GARDEN CITY pulishershttps://ja-jp.facebook.com/gardencitypublishers
田園城市生活風格書店 台北市中山北路二段72巷6號 (02)2531-9081
周一到周五:10:00~12:00;13:30~18:30
周六、日:12:30~18:30


台湾は大陸と違って簡体字ではないので、街なかの漢字力がすごいです。
(台湾は、マックス画数多くて臺灣と書きます)
次回は、漢聲(ハンシェン)雑誌をとりあげます。


臺灣